1. 概要
R-Scope はブラウザ上で動くファイルマネージャーです。Apache の .htpasswd なしでフォルダ保護が使え、写真・PDF・テキスト・動画に非破壊レイヤー(.rnote サイドカー)で注釈・追記できます。
本書は 単独利用(例: https://lab.rnote.jp/root-proxy.php)向けです。サイト全体のドキュメントルートを管理します。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 閲覧・整理 | ツリー、一覧/サムネ/詳細、検索、最大3ビュー比較 |
| アップロード | ファイル・フォルダ、Explorer/Outlook ドラッグ |
| 非破壊レイヤー | 原本はそのまま · 注釈は filename.rnote に保存 |
| 編集 | 画像 / PDF / テキスト(md) / 動画・音声(各エディタ) |
| 配布出力 | 🖨️ Print — 合成 PNG/JPG/PDF を別名保存(原本不変) |
| ZIP | ZIP 内を展開せずブラウズ、圧縮・解凍 |
| フォルダ保護 | セッションログイン + .protected |
2. 単独構成(root-proxy)
lab.rnote.jp などでは次の URL で開きます。
https://lab.rnote.jp/root-proxy.php
| ファイル | 管理範囲 |
|---|---|
root-proxy.php | ドメインの ドキュメントルート全体 |
scope-proxy.php | proxy があるフォルダのみ |
R-Scope.php | R-Scope と同じフォルダをルートに |
3. 画面
左フォルダツリー · 中央ファイル一覧 · 右プレビュー。➕ Views で最大3ペインまで並べて比較できます。
ツールバー
| ボタン | 機能 |
|---|---|
| ⬅ Back / ➡ Forward | このセッション内の移動履歴(左・中央・右の状態) |
| 📌 ShotMemo | 名前付きシーンの保存と復元(左ツリー+中央フォルダ+右プレビュー) |
| 🔄 Reload | 再読み込み |
| ⬆ Upload / 📂 Folder | ファイル・フォルダのアップロード |
| ➕ Views / ↺ Reset | 追加ビュー / 保存ビューのリセット |
| 表示アイコン(4種) | コンパクト / 大アイコン / サムネ / 詳細(Cat·Desc·Size·権限·日付) |
| 📁 New Folder / 📄 New File | 新規作成 |
| 🏷️ Rename / 🗑️ Delete | 名前変更・削除 |
| 🔒 保護 / 🔓 保護解除 | フォルダに .protected を付与・削除(閲覧制限の印。削除防止ではない) |
| 🔑 Password | 閲覧パスワード(R-Scope 全体のログイン)を config/rscope.json に保存 |
| 📖 Manual | 本書(JP / EN) |
各 Scope ペイン見出しにパンくず(現在フォルダ)が表示されます。フォルダ選択時は下部にフォルダ属性(件数・サイズ・更新日など)が出ます。
右クリックで ZIP 圧縮・解凍、権限変更など。.rnote サイドカー行はベースファイルと連動して表示されます。
ShotMemo(シーン保存)
作業地点を名前付きで残し、後から Go で左・中央・右をまとめて復元します。保存先は config/scopes.json の scenes 配列です。
4. ドラッグ&ドロップ
- 左でコピー先フォルダを選択
- Explorer または Outlook から中央/右ペインへドロップ
- フォルダごとドロップすると階層構造を維持してコピー
5. フォルダ保護と閲覧パスワード
スタンドアロン版には 2つの別々の仕組み があります。ボタン名が似ていますが、役割は異なります。
| ボタン | 役割 | 保存先 |
|---|---|---|
| 🔑 Password | R-Scope 全体の入場パスワード(閲覧パスワード)。設定後はログインしないとアプリ自体が使えません。 | config/rscope.json |
| 🔒 保護 / 🔓 保護解除 | 特定フォルダに「ここはパスワード必須」の印を付けます。削除防止ではありません。 一覧・プレビュー・ダウンロードを制限します。 | フォルダ/.protected |
2つの仕組みの関係
config/rscope.json に閲覧パスワードが設定されている?ログイン画面なし。誰でもフル操作可能。
※この状態では
.protected も実質効きません。先に 🔑 Password を設定してください。ログイン画面が表示される
.protected がある?一覧・プレビュー・編集 OK
「Password Required」
(パスワード設定済みなら通常はログイン後に解消)
一覧・プレビュー・ダウンロード OK
※ログイン後は削除・アップロードも可能(閲覧専用ではない)
正しい設定手順
- 🔑 Password で閲覧パスワードを設定(必須。未設定だと
.protectedが機能しません) - 保護したいフォルダを選択 → 🔒 保護(空の
.protectedファイルが作成されます) - 未ログインの訪問者が保護フォルダへ入ろうとすると、ログインを要求されます
- 不要になったら 🔓 保護解除 でマーカーを削除
保護が効く操作・効かない操作
| 保護が効く(未ログイン時) | 保護の対象外 |
|---|---|
| フォルダ一覧、ファイルプレビュー、ダウンロード | 削除防止ではない — ログイン後は 🗑️ Delete も可能 |
原本の写真や文書ファイルは変更しません。保護は R-Scope 経由の見せ方を制限するだけです。一覧でフォルダ名の先頭に 🔒 が付いているのが保護中の目印です。
6. 非破壊レイヤー(.rnote)
画像・PDF・テキスト・動画/音声の注釈はすべて サイドカー に保存します。例: photo.jpg → photo.jpg.rnote。原本ファイルは変更されません。
| 種別 | 原本 | サイドカー |
|---|---|---|
| 画像 | photo.jpg | photo.jpg.rnote |
drawing.pdf | drawing.pdf.rnote | |
| テキスト | memo.md | memo.md.rnote |
| 動画/音声 | meeting.mp4 | meeting.mp4.rnote |
レイヤーパネル
エディタ右の Layers ドロワーでレイヤーを管理します。
- ベース — 原本の表示/非表示・不透明度
- 画像オーバーレイ — 別画像を重ねる(スタックレイヤー)
- 注釈レイヤー — 矢印・テキスト・円・寸法線・スタンプ・ホワイトアウト
レイヤーごとに表示/非表示・不透明度・順序・ロックが設定できます。
👁 オーバーレイ ON/OFF
モードバーの 👁 で注釈レイヤーの表示を切り替えます。OFF のときは原本のみ表示され、🖨️ Print の出力内容にも反映されます(配布前の見え方確認用)。
.rnote のみ更新します。原本は触りません。7. 各エディタ
7-1. 画像(jpg / png / gif / webp / bmp)
📍 現場注釈(推奨)— 原本そのまま。レイヤーツールでマーク → 💾 で .rnote 保存。
🎨 ピクセル編集 — リサイズ・補正・トリミング・回転など。写真本体を変更します(上書き or 別名)。
7-2. PDF
PDF.js でページ表示。ページ送りしながら、画像と同じ注釈ツールでマーキング。Cover モードで白抜き隠しも可能。💾 で drawing.pdf.rnote に保存。
7-3. テキスト / Markdown
- Edit source — ソースを直接編集(💾 Save で原本更新、
.bak付き) - Markup — レンダリング上に注釈レイヤー(
.rnote) - Cover — 白抜きで部分隠し
↩ Undo / ↪ Redo(Ctrl+Z / Ctrl+Y)対応。
7-4. 動画・音声(mp4 / webm / mp3 等)
- プレビュー — ブラウザ内再生
- Trim — 区間切り出し(ffmpeg-wasm。初回は読み込みに時間がかかることがあります)
- 📝 Markup — 再生位置に紐づくテキスト/スタンプ(
.rnote)。💾 Save → 再生で確認
Markup モードでも 👁 でマークの表示 ON/OFF ができます。
8. 印刷・エクスポート(🖨️ Print)
画像・PDF・テキストエディタの 🖨️ Print から、合成結果を出力します。原本と .rnote は変更されません。
| 出力先 | 内容 |
|---|---|
| Printer… | OS の印刷ダイアログ(ネットワークプリンタ可) |
| Save on server… | サーバー上のフォルダに新ファイルとして保存 → プレビューで開き、新しい .rnote を追加可能 |
| Download to PC… | PC へダウンロード |
形式: PNG / JPEG / GIF / PDF(PDF は複数ページ対応)。
Include layer annotations チェックは 👁 と連動します。OFF のときは原本のみ出力。
9. ZIP ファイル
- ZIP を選択すると展開せず中身をブラウズできます(仮想パス
archive.zip/…) - 右クリックでフォルダ/ファイルを ZIP 圧縮、ZIP を解凍
10. ファイル構成(単独)
/public_html/
├── root-proxy.php
├── R-Scope.php
├── R-Scope-manual-ja.php … 本書
├── R-Scope-manual-en.php … 英語版
├── config/
│ ├── rscope.json … 閲覧パスワード(ハッシュ)
│ └── scopes.json … ShotMemo・ビュー復元など
├── lib/ … R-Scope コア JS/PHP
└── projects/
├── .protected … 保護マーカー
├── photo.jpg
├── photo.jpg.rnote … 画像注釈
├── drawing.pdf
├── drawing.pdf.rnote … PDF 注釈
└── meeting.mp4
meeting.mp4.rnote … 動画マークアップ
11. FAQ
Q. root-proxy と R-Scope.php の違い?
同じアプリです。root-proxy.php はサイト全体をルートにします。
Q. 編集結果はどこに保存される?
レイヤー注釈 → .rnote のみ。ピクセル編集 / テキスト Save → 原本上書き(.bak 付き)。🖨️ Print → 別名の新ファイル。
Q. 👁 OFF のとき Print は?
原本のみ出力されます。注釈付きで配布するときは 👁 ON(または Print ダイアログで Include layer annotations を ON)にしてください。
Q. 閲覧パスワードを忘れた?
サーバー上の config/rscope.json の password_hash を空にするか、ログイン中なら 🔑 Password から再設定。
Q. 🔒 保護は削除を防ぐ?
いいえ。見せない・開かせないための印です。ログイン後は削除・アップロードもできます。
Q. Board Room 版の説明は?
管理組合ポータル向けは 日本語(Board Room 連携版) を参照してください。
Q. 推奨ブラウザ
Chrome または Edge(フォルダ D&D、canvas、PDF.js、ffmpeg-wasm に対応)。